今回は、ERPとは?ERPモジュールとは?についてご紹介したいと思います
就活生の方も、こういう機能に携わる事になるんだな~と感じていただければ幸いです!
代表的なモジュールを抜粋し、ブログを何回かに分けてご紹介したいと思います
ただ、組織やマスタの話をすると長くなってしまうので機能だけのご紹介になります
今回はMMモジュールです!
01ERPとは?
Enterprise Resources Planning
企業の持つ資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を統合的に管理するのがERPです
「ヒト」なら、勤怠、給与などを管理します!
データを一元管理するので、異なる部門でも同じデータベースを使用します
情報の重複や不整合を防止出来るので、企業規模が大きくなればなるほど重要度、効果は上がります
それでは早速モジュールの説明に移りましょう!
今回は在庫管理を得意とするMMモジュールの説明です!
02MM(購買管理・在庫管理)モジュールとは?
Material Management(マテリアル マネジメント)の略称です
このモジュールは 企業の資源調達プロセス全体を管理できるモジュール です
見出しの通り、購買管理と在庫管理を得意とします
「購買管理」とか格好つけていますが、やっていることは…
フレンチトーストを作りたいから、パンと卵を買おう→購買管理
フレンチトーストを作ったけど、卵が余ったから冷蔵庫に入れよう→在庫管理
というだけです
私生活目線で例えましたが、会社目線で例えた場合の「購買管理」はというと
・備品購入 (印刷用紙やボールペン)
・材料購入 (飲食業)
・機器購入 (パソコンや工場機械など)
・サービス (外部研修など) …etc
このように 業務を遂行する上で必要な資源を指します
03購買管理の流れ
① 購買依頼
発注する品目、数量、納期を登録します
ここでは「仕入先」と「価格」は重要では無く「品目」と「数量」が重要です
[ 卵が100個欲しい ]
② 購買発注
登録された購買依頼を元に発注をします
購買依頼を参照して登録する事も出来るので、入力ミスを防げるメリットもあります
購買発注フェーズでは「仕入先」と「価格」が重要です
[ イトウ農家が、卵100個 5000円で販売しているから、それを注文する ]
③ 入庫
発注したモノが届いたら「品目はあっているのか」「数は合っているか」をチェックします
いわゆる「入庫処理」と呼ばれるフェーズになります
ここで発注したモノと一緒に「請求書」が届きます
[ イトウ農家から、しっかり卵が100個届いた…と同時に請求書も届いた ]
④ 請求書照合
「②購買発注」「③入庫」「仕入先からの請求書」を元に、比較して正しいかどうかを判断します
請求書の内容は「卵を100個届けたので、5000円支払ってください」という請求書です
仕入れたけど、お金は後で払う…といった事を” 買掛金 “といいます
[ 仕入先はイトウ農家…品目は卵…数量100個…支払いは5000円…よし!合っているな ]
04在庫管理は何をする?
正しい在庫数量を管理する業務です
入出庫
どのくらい卵を入庫したのか?どのくらい卵を使ったのか?廃棄等で卵をどのくらい出庫したか?
など、在庫数が変動する度に記録し、常に正しい状態にしておくことが大事です
SAPでは[ 品目・数量・プラント・保管場所 ]の4つのデータで入出庫 及び 在庫を管理します
※プラントと保管場所の違い
プラントがA店舗で、保管場所がA店舗の冷蔵庫という事です
棚卸(たなおろし)
「在庫数量を常に正しい状態にする」
口で言う分には簡単ですが、実際にやってみると難しい理由があります
・入出庫数量の入力間違い
・スタッフが黙って廃棄した
・フレンチトースト1人分で最低卵2個からなのに、卵3個使ってしまった etc…
という、ヒューマンエラーがあるからです…これの何がまずいかと言うと
フレンチトースト5人分作る卵の配分は[ 2個,2個,2個,2個,2個 ]余り無し だったのに
3個使用が1回でも起こっただけで[ 2個,2個,2個,3個 ]余り1個 と4人分しか作れなくなるのです
そこでデータ上の在庫数量と実際の現場にある在庫数量を合わせる業務が棚卸です
SAPでは棚卸パターンが2つあります
卵の在庫がシステム在庫10個、現場在庫8個だった場合は、-2個の出庫を システム在庫に入力する作業になります
棚卸伝票を作成した時点でのシステム在庫が棚卸伝票に登録されます
現場で確認した現場在庫を棚卸伝票に入力します
それらを元にシステム在庫と現場在庫の差異を確認します
最後に、差異があった部分の確認をして問題がなければシステム在庫と
現場在庫を合わせて終わりです
結局やっていることは一緒じゃないか!と思ったのなら、それは正しいです
ではなぜパターン分けしているのかというと「その在庫に対しての扱い方」が重要な部分です
例えば…10個で10万円の卵と10個で1000円の卵があるとします
どちらを大事に扱いたいと思いますか…?そんなの一目瞭然ですよね
パターン①だといきなり入出庫をしていますので、システム上だと会社の在庫が急に増減されます
ですが…棚卸作業として凄く楽なのです
このようにパターン分けされている理由は、ユーザビリティ的な観点からパターン分けされています
05終わりに
今回のブログ、そして次回のブログも機能のみのご紹介とはなりますが、正直なところ…
組織やマスタの知識を知らない状態だとまだ浅いと思います
(というか…ERPを提供する側としてはそこがメインといっても過言ではありません…)
ブログにした理由としては、私個人の復習にもなるので丁度良いかも!と思ったのと
そのモジュールは何が出来るのか?を理解することをゴールとしていたからです
深い部分は、その事業に携わった時(必要になった時)にでも学んでいけば良いと思っています
「vol.4 ERP① ERPとは? & MMモジュール編」を読んでくださり、ありがとうございました!
次回vol.5も、ぜひお越しください!