こんにちは!弊社のERP製品「GRANDIT」の開発では、日々の業務にVisual Studioを活用しています。Visual Studioは、強力な統合開発環境(IDE)として、多くのショートカットキーを提供しており、これらを駆使することで開発効率を大幅に向上させることができます。
Visual Studioにはたくさんのショートカットキーが存在しますが、本記事では、私が毎日使う主要なショートカットキーを紹介し、それぞれの用途について説明します。これらのショートカットキーを覚えることで、コードの編集やデバッグ、ナビゲーションなどの作業を迅速に行うことができ、開発のスピードと正確性が向上します。
1. すべて保存: Ctrl + Shift + S
開発中には複数のファイルを同時に編集します。しかし、「Ctrl + S」では1ファイルのみの保存しかできません。複数のファイルを同時に編集する場合、このショートカットキーを使うと同時に全ての編集を保存することができるため、ビルド前の保存作業の効率が高まります。
2. ビルド: Ctrl + B
こちらのショートカットキーを使うと、毎回 Visual Studioのヘッダーに移動してビルドする必要がなくなります。また、Ctrl + Bは現在のファイルをビルドするだけなので、間違って「ソリューションのビルド」や「リビルド」など、普段使用しないビルド方法を押すリスクも減少します。
3.コメントアウト: Ctrl + K + C
開発中、コメントアウトも重要な機能です。コード行を選択してこのショートカットキーを押せば高速にコメントアウトできます。デバッグやテスト中に特定のコードブロックを無効化する際に頻繁に使用されます。
4.コメント解除: Ctrl + K + U
コメントアウトと反対に、コメントアウトされたコード行を元に戻します。再度有効にしたいコードブロックを迅速に復元できるため、デバッグの際に便利です。
5.検索: Ctrl + F
検索も非常に重要な機能です。特定の文字列やコードを迅速に見つけることで、関数・変数の使用や関係を洗い出す際に頻繁に使われます。また、検索範囲は「現在のドキュメント」、「現在のブロック」、「現在のプロジェクト」や「ソリューション全体」から選択できます。
6.置換: Ctrl + H
この機能を使うと文字列を効率的に置換します。コードを一斉に変更する際、大量の文字列の変更を迅速に行え、漏れやバグを防ぐことができます。
7.次を検索: F3
Ctrl + Fで検索する際、こちらのショートカットキーを使うと次の一致箇所に移動します。複数の一致箇所を順に確認するのに便利です。連続して検索結果を確認したい場合に、手間をかけずに次の一致箇所にジャンプできます。
8.前を検索: Shift + F3
「次を検索:F3」のセットとして、現在の検索結果の前の一致箇所に移動します。後戻りして検索結果を確認したい場合に迅速に移動でき、私もF3を数回押した後、目当てのコードが過ぎた場合に頻繁に使います。
9.定義へ移動: F12
選択し関数と変数の定義元にジャンプできます。コードの構造の理解を効率的に行うために非常に便利です。特にGRANDITの1ファイルは平均数千行に上り、関数の定義も別ファイルにあるケースが多いため、F12を使用しないと開発が進まないかもしれません。
10.デバッグの開始: F5
デバッグを開始します。ヘッダーの緑の三角ボタンを押してもよいですが、F5を押すと少し早くなります。ブレークポイントを設定して、コードの実行をステップごとに確認できます。デバッグをすぐに開始でき、エラーの早期発見と修正が可能になります。
11.前の位置に戻る: Ctrl + –
前のカーソル位置に戻ります。複数のファイルや関数を行き来する際、特に検索後に検索前の位置に戻りたい際に役に立ちます。ヘッダーの一番左の矢印を押してもよいです。
12.次の位置に進む: Ctrl + Shift + –
「Ctrl + -」のセットとして、前の位置に戻った後、次の位置に進むことができます。私は特に「Ctrl + -」を数回押した後、また数回「 Ctrl + Shift + -」を押して元の位置に戻る目的として頻繁に使います。
13.ブレークポイントの設定/解除: F9
現在の行にブレークポイントを設定または解除します。デバッグ時に特定の行で実行を停止させるために使います。行の一番左の部分をクリックしても同じく機能されます。
結論
以上は私が頻繁に使用するショートカットキーの紹介でした。開発者によって使用するショートカットキーの種類が少し異なるかもしれませんが、Visual Studioのショートカットキーを活用することで、日常の開発作業を大幅に効率化することができます。特に、頻繁に行う操作に対応するショートカットキーを覚えることで、作業の正確性と生産性が向上します。弊社のERP製品「GRANDIT」の開発でも、これらのショートカットキーを駆使して効率的な開発を実現しています。ぜひ、これらのショートカットキーを日常の開発に取り入れて、より効率的なコーディングを実現してください。