あつい~!
今回はFIモジュールです!
前回で「ロジ系」と呼ばれる部分は終了です!
今回から「会計系」になります!
01FI(財務会計)モジュールとは?
Financial Accounting(ファイナンシャル アカウンティング)の略です
このモジュールは企業の経理プロセス全体を管理できるモジュールです
FIモジュールは、各モジュールから仕分けの形でデータが連結されます
例えば、MMモジュールからは、在庫の増減や費用計上などの金額情報が連携されます
SDモジュールからは、在庫払出や、売上原価の計上、売掛金や売上などの金額情報が連携されます
基本的な機能として、債権、債務、総勘定元帳、固定資産の管理が出来ます
02債権、債務、総勘定元帳、固定資産とは?
債権
お金をもらう権利のことです
債権の計上は、SDモジュールなどから自動仕訳を通じて自動的に計上されます
未収入金や立替などの債権は「得意先請求書入力」などを使って計上されます
対象となる勘定は以下の通りです
・売掛金 ー 企業の主要事業となる取引に関する債権
・未収入金 ー 主要事業以外の取引に関する債権
・立替金 ー 他が支払うべき債権を事前に代わって支払った債権
・受取手形 ー 売上債権を手形で回収したもの
・前受金 ー 取引に先立って受け取った代金
債務
お金を支払う業務のことです
支払いを伴う全ての取引から債務計上仕訳として登録をします
MMモジュールで購買発注を行った取引の仕訳は、自動仕訳で計上されます
それ以外の債務計上は「仕入先請求入力」などを使ってマニュアルで登録を行います
対象となる勘定は以下の通りです
・買掛金 ー 企業の主要事業の取引に関する債務
・未払金 ー 主要事業以外の取引に関する債務
・預り金 ー 他が支払うべき債務を代わりに支払うため受け取っている債務
・支払手形 ー 買掛金などの債務を手形を発行して支払ったもの
・前払金 ー 取引に先立って支払った代金
総勘定元帳
会社のすべての会計取引を記録する
会社の備品であったり、研修費、広告費なども記録します
総勘定元帳は、月次・年次決算書や財務報告書を作成する基盤となる大事な部分になります
固定資産
会社の土地、建物、製造設備、特許権などの長期に所有し事業を行うために使用する資産のこと
減価償却というものが固定資産でよく出てくるので、減価償却についても説明をします
減価償却
設備取得などの費用を一定期間に配分することを減価償却と言います
それぞれ耐用年数というものがあり、社用車なら3年、パソコンなら4年など国が定めています
この耐用年数というのは、~~年間で価値がなくなると考えるよということです
ある会社が10万円のパソコンを買ったとして、耐用年数が4年なので4年間で価値がなくなる
この場合、毎年の価値の減少を計算する方法が減価償却になる
毎年25,000円なので、1年間25,000円ずつパソコンの価値が減る
< 1年目 >
減価償却費として2万5千円が経費として計上されます
残りのパソコンの価値は7万5千円に
< 2年目 >
再度、2万5千円が減価償却費として計上されます
残りの価値は5万円に…
のようになります
なぜ減価償却必要なのかというと…
①公平な計算をするため
仕入れたものの価値が毎年減ることをしっかり計算することが大切
②正確な利益の計算
実際にその年に使った分だけを経費として計上することで利益を正確に把握できる
③長期的な計画
高価なものを買う際、その支出を複数年に分けて計算することで、財務状況をよりわかりやすくする
03終わりに
長くなってしまうためあまり詳しくは書きませんでしたが、債権管理といえど単純なものではなく
計上して…請求書発行して…入金消込して…という流れがあります
勿論債務管理であってもまだまだ紹介していない業務の流れはあります
自分は初見の時…というか今でも各モジュールの中で会計系が一番難しいという印象が拭えません
特に同じ会計系であるCOモジュールなんかはSAPモジュールの中で最も難関と言われているそうです
このブログを書いている時がまだ配属研修中なので実務は経験出来ていませんが
やはり経験がものを言うと思っているので少しでも役立てるように日々頑張っています
「vol.7 ERP④ FIモジュール編」を読んでくださり、ありがとうございました!
次回vol.8も、ぜひお越しください!