vol.6 ERP③ SDモジュール編

業務

熱海楽しかったです!暑かった!イトウです
今回SDモジュールです!

紹介するモジュール
  • MM(購買管理・在庫管理)モジュール
  • PP(生産計画・管理)モジュール
  • SD(販売管理)モジュール
  • FI(財務会計)モジュール
  • CO(管理会計)モジュール
  • 01SD(販売管理)モジュールとは?

    Sales and Distribution(セールス アンド ディストリビューション)の略です
    このモジュールは企業の販売・出荷プロセス全体を管理できるモジュールです
    主な機能は、受注、出荷、請求の3つです!
    最も基本的なビジネスシナリオの形も「受注→出荷→請求」なので、この順番でご紹介します!

    02受注

    得意先(お客様)からの注文を受付けることで、受注では受注伝票を登録します
    受注伝票では、以下の内容を登録します:

    • 品目
    • 数量
    • 納入日付
    • 受注先
    • 出荷先

    の情報を入力します
    飲食店の電話注文、ネット注文を例にするとこのようになります

    • 品目: フレンチトースト
    • 数量: 6枚
    • 納入日付: 2024/8/10
    • 受注先: 足立区の田中さん
    • 出荷先: 足立区の田中さん

    のように入力します
    そしてこの受注を登録することにより「生産計画」「出荷日程計画」が立てられるようになります

    「生産計画」…そうです!PPモジュールの計画独立所要量登録、受注登録に繋がります!
    品目、数量、納入日付をもとにMPS,MRP(所要量計画)が立てられるんですよ!!

    「出荷日程計画」は、納入日付をもとにいつまで品目を用意し
    いつ自社から出荷すると間に合うかを逆算します
    出荷日程計画には、次の5つの日付情報を記録します:

    • 納入日付
    • 出庫日付
    • 積載日付
    • 輸送計画日付
    • 品目利用可能日付

    ただ…赤くて黄色いバーガー店やピザ帽子店などの即出荷系だと、出荷日程計画は不要でしょう
    イメージしやすいよう、フレンチトーストのフィギュア製造会社を例に話を進めます

    フレンチトーストのフィギュアを購入する時、お届け希望日(納入日付)を8/20と入力したとします
    するとフィギュア製造会社は、8/20をもとに逆算し、出荷準備のための日付を算出します
    例えば、各日付の算出元の情報が下記のようだったとします:

    • 配送時間: 1日
    • 積載時間: 0日
    • 配送手段手配日数: 1日
    • ピッキング/梱包時間: 1日

    この場合、納入日付8/20から算出される各日付はこのようになります:

    • 出庫日付: 8/19 (輸送に1日かかるので、お届け希望の1日前)
    • 積載日付: 8/19 (積載時間が0日で、積載した日に出庫可能なので、出庫日付と同じ日付)
    • 輸送計画日付: 8/18 (輸送日程計画には1日かかるため、積載日付の1日前)
    • 品目利用可能日付: 8/18 (ピッキング/梱包に1日かかるため、積載日付の1日前)

    また品目利用可能日付は製造が完了しなければいけない日付です
    8/18までに、フレンチトーストのフィギュアを完了しなければならないのです
    そのため「品目利用可能日付: 8/18」をもとに、MPS,MRP(所要量計画)を実行します

    03出荷

    言葉通り、得意先(お客様)に製品をお届けする業務で、出荷では出荷指示伝票を登録します
    出荷指示伝票では、以下の内容を登録します

    • 品目
    • 数量
    • 出荷プラント,保管場所
    • 納入日付
    • 出荷先

    出荷指示伝票は、基本的に受注伝票からコピーされて登録されます
    1つの受注伝票に対して、1つの出荷指示伝票ということもありますし
    「分割」したり、「他の受注と合わせて」出荷したりすることもあります

    分割
    1つの受注を何回かに分けて出荷をすること
    例: フレンチトーストは4枚ストックがあったので13時にお届けをし、残り2枚は最初から作らなければならないので時間がかかるため13時15分に出荷する

    他の受注と合わせる
    2件注文があるが、納入日付/出荷ポイント/輸送経路が全く同じなので、1回の出荷にまとめること
    例: 足立区の田中さんと、足立区の伊藤さんから注文をもらったが、お届け日も、お届け先も
    輸送経路も全部同じだったため1回の出荷で済ませようということです

    04請求

    得意先(お客様)にお金の請求をする業務で、請求では請求伝票を登録します
    請求伝票は受注伝票や出荷指示伝票からコピーされて登録されます
    SAPでは、請求処理をすると売掛金が計上されます
    買掛金は「払う義務がある」のに対し、売掛金は「お金をもらう権利」があります
    (※FIモジュールで、債務、債権という言葉でまた出てきます)

    BtoCは、お届けと同時に支払いをするので「請求→入金」が即行われることが多いです
    BtoBは、得意先との契約により「請求後、翌月末までに支払い」といった取り決めがされています
    そのため、請求伝票も複数の受注伝票を1つに合わせて請求したり、分割することができます

    分割
    1つの受注に複数の明細が含まれているケースで使用されます
    明細1: フレンチトースト10枚を8/31にお届け
    明細2: フレンチトースト15枚を9/1にお届け
    のような場合だと、明細1は9月末に支払い、明細2は10月末に支払い義務が生じるので
    1つの受注伝票を分割することができます

    請求伝票を合わせる
    複数の注文分のお金の支払いを月末にまとめるということです
    完全にクレジットカードと同じです

    05終わりに

    ロジ系が終わりましたね
    次はFI,COの会計系のモジュール紹介になります

    以前ブログでお伝えしたように各モジュールの理解度が深い上で「ロジ系担当です」「会計担当です」
    と言えるまでが理想なのであって、各モジュールの理解度が浅い状態では名乗りづらいと思います
    自論ですが、最初は1つのモジュールの理解を深めてから、他モジュールの理解を深めるという
    順番で経歴を作った方が良いと考えています
    何事も順序というものがありますし、知識は奪われないのでゆっくりでも良いと思います

    熱中症対策は万全に!クーラーは付けても良いんです!
    「vol.6 ERP③ SDモジュール編」を読んでくださり、ありがとうございました!
    次回vol.7も、ぜひお越しください!

    Ito Yuri

    Ito Yuri

    出身 : 東京都 足立区 配属 : SAPソリューション事業部 一言 : 猫が好き

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